花祭り=灌仏会(かんぶつえ)とは (行事日時 五月八日)
仏教を開いた釈迦(ゴータマ・シッダッタ)が旧暦の4月8日に生まれたという伝承に基づき、全国の寺院で行われます。
法蔵院では毎年5月8日。
釈迦誕生の時に、龍が天から飛来して、寒露の雨が降り、釈迦は七歩歩き天と地を指し「天上天下唯我独尊(てんじょうてんがゆがどくそん)」といわれました。
その意味は「この世で一番大切なものは、いただいた命を大切に毎日生きる事」です。
釈迦はインドの釈迦族の王様である父シュッドーダナ、母マーヤーの子として生誕。
ゴータマ・シッダッタと名づけられました。
母親がお産のために実家へ里帰りする途中、ルンビニの花園で休んだ時に母の横腹より生まれたといわれています。
王さまの子として何の不自由もなく生活していた釈迦が、出家(しゅっけ)にいたるには、幼少の頃に田畑の虫をついばむ鳥を見たことなどにより日常的にこの世の無常を感じていた。
決定的となったのは四門出遊の故事である。
ある時、釈迦がカピラヴァスツ城の東門から出る時老人に会い、
南門より出る時病人に会い、
西門を出る時死者に会い、
生ある故に老も病も死もある(生老病死:四苦)と無常を感じた。
北門から出た時に一人の出家沙門に出会い、世俗の苦や汚れを離れた沙門の清らかな姿を見て、出家の意志を持つようになった。
出家後は、減食、絶食等、座ろうとすれば後ろへ倒れ、立とうとすれば前に倒れるほど厳しい修行を行ったが、心身を極度に消耗するのみで、人生の苦を根本的に解決することはできないと悟って難行苦行を捨てたといわれている。
修行に疲れた釈迦はネーランジャナー(尼連禅河、にれんぜんが)で沐浴し、村娘スジャータの乳糜(牛乳で作ったかゆ)の布施を受け、気力の回復を図って、ガヤー村の菩提樹と言われる木の下で、49日間の観想に入った。
そして、ついに12月8日の未明にお悟りを開かれました。これを「成道(じょうどう)」といます。