お十夜法要(おじゅうやほうよう)とは (行事日時 十一月八・九日)
浄土三部経の一つ「 無量寿経 」に、「この世で善い行いを十日十夜することは、もろもろの仏の国で千年の善い行いをすることよりも勝れている」と説くことに由来しています。
つまり「お十夜」とは“ 十日十夜 ”の略であり、究極の善行であるお念仏を、十日十夜の間おとなえする法要なのです。
その起源は15世紀。京都の真如堂(真正極楽寺・天台宗)で始まり、浄土宗では明応4年(1495年)、後土御門天皇の招きで、鎌倉・大本山光明寺9世観誉祐崇上人が宮中で『 阿弥陀経 』の講義を行ったあと、真如堂の僧とともに十夜法要に参加し、いたく感激し、天皇に光明寺でも行いたいと懇願、勅許を得て光明寺で厳修したことが始まりです。
近年は事情によって日数が、1日あるいは数日に短縮されましたが、お十夜の法要では、ぜひ、心から極楽への往生を願ってお念仏をおとなえください。